膀胱瘻とは

膀胱瘻(ぼうこうろう)とは、下腹部から経皮的に膀胱にカテーテルを挿入し、尿道を介さずに尿を排出させる外科的な処置です。排尿機能が障害された場合や、尿道カテーテルが使えない場合に用いられます。
 
膀胱瘻の主なメリット:
    • 侵襲性が低い:
      尿道カテーテルと比較して、膀胱への侵襲が少ないため、患者への負担が軽減されます。
    • 感染リスクが少ない:
      尿道カテーテルよりもカテーテル挿入部の清潔を保ちやすく、尿路感染症のリスクを低減できます。
  • 排尿機能の回復を待つ:
    膀胱瘻を一時的に使用することで、排尿機能の回復を待つことができます。
     
膀胱瘻の主なデメリット:
  • 尿漏れ:
    カテーテル挿入部からの尿漏れが起こることがあります。
  • カテーテル管理:
    カテーテルの交換や清掃などの管理が必要になります。
  • 瘻孔の閉塞:
    瘻孔が閉塞してしまうことがあります。
  • 外観上の問題:
    カテーテル挿入部の皮膚に影響が出る可能性があります。
     
膀胱瘻の注意点:
  • カテーテル挿入部の清潔を保つ。
  • カテーテルの固定をしっかり行う。
  • カテーテルの交換頻度を適切に管理する。
  • カテーテル挿入部の異常を観察する。
     
膀胱瘻の管理:
  • 膀胱瘻を造設した患者は、在宅でも管理が必要な場合があります。
  • 在宅での管理では、カテーテル周囲の皮膚の清潔を保つ、カテーテルの固定、カテーテルの交換頻度などを注意する必要があります。
  • 膀胱瘻の挿入部の観察や、カテーテルの異常をチェックする必要があります。
  • 高齢者や長期的な排尿管理が必要な場合など、状況に応じて適切な膀胱瘻の管理を行うことが重要です。
     
膀胱瘻と尿道カテーテルの違い:
  • 挿入部位:
    膀胱瘻は、下腹部の皮膚から膀胱に直接カテーテルを挿入します。尿道カテーテルは、尿道から膀胱にカテーテルを挿入します。
     
  • 侵襲性:
    膀胱瘻は、尿道カテーテルよりも侵襲が少ないとされています。
     
  • 感染リスク:
    膀胱瘻は、尿道カテーテルよりも感染のリスクが少ないとされています。
     
  • 管理:
    膀胱瘻は、カテーテル挿入部の清潔を保つ、カテーテルの固定、カテーテルの交換頻度などを注意する必要があります。
     
  • 患者の状況:
    膀胱瘻は、長期的なカテーテル留置が必要な場合や、経尿道的にカテーテル留置が困難な場合に検討されます。
     
     

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