寝たきりの方の口腔ケア

寝たきりの方の歯磨きは、誤嚥や口腔内の乾燥に配慮しながら行う必要があります。
ガーゼやスポンジブラシ、歯ブラシなどを活用し、奥から手前に拭き取るように丁寧にケアをします。
 
また、歯磨き後は保湿ケアを忘れずに行いましょう。
 
詳細な手順:
 
  1. 1. 体位の調整:
    寝たきりの人は、顔を横に向けて横向きにすることが多く、この体位が誤嚥を防ぐのに役立ちます。
     
  2. 2. 保湿:
    歯磨き前に、口の中を乾燥させないように、保湿ジェルなどを薄く塗り広げると良いでしょう。
     
  3. 3. 拭き取り:
    濡らしたガーゼやスポンジブラシで、奥歯から手前に向かって拭き取ります。
     
  4. 4. 歯磨き:
    歯ブラシを鉛筆のように持ち、小刻みに動かしながら磨きます。
     
  5. 5. 拭き取り:
    歯磨き剤をスポンジブラシやガーゼで拭き取ります。
     
  6. 6. 保湿:
    口腔内が乾燥しないように、保湿ジェルなどを塗布し、アフターケアを行います。
     
注意点:
 
  • 誤嚥:
    唾液や水分が喉の奥に流れ込まないように、顔を横に向けた状態にする。
  • 乾燥:
    口腔内が乾燥すると、ひび割れなどが生じ、歯磨きが苦痛になる可能性がある。保湿ケアが重要。
  • 痛み:
    歯磨き時に痛みを訴える場合がある。無理強いせず、状況に応じてケアの方法を検討する。
  • 歯磨き剤:
    誤嚥を防ぐため、拭き取りやすいジェルタイプなどを使用する。
  • 保湿ケア:
    歯磨き後は、保湿剤や唾液腺マッサージなどで、口腔内を潤す。
     
補足:
 
  • 寝たきりの方の歯磨きは、介護する側が「してあげる」ではなく、「手伝ってもらう」という意識を持つことが重要です。
  • 歯磨きだけでなく、舌や歯茎のマッサージも行うと、口腔機能の維持に役立ちます。
  • 口腔ケアは、寝たきりの方の全身の健康維持にもつながります。

 

株式会社はるの風

はるの風訪問看護ステーション半田山

代表取締役 川島

431-3125

静岡県浜松市中央区半田山4丁目30-15 フラットサードA-1

電話053-401-7730/FAX053-401-7731